Monday, 10 November 2014

11月23日(日)夢分析ワークショップのお知らせ

Méeの夢分析ワークショップにいらっしゃいませんか?

11月22日・23日にYuri's Village/LucSculptureにて行われる無料イベント、 Health, Food, Creativityの一環として、夢分析のワークショップを行います。
どうぞお気軽にお立ち寄りください。
 
ユング心理学では、夢は無意識からのメッセージであり、夢には意識とは別の角度から見た夢見手の心の世界が表現されているのだととらえます。ワークショップでは、一つの夢について、それが夢見手にとってどのような意味を持っているのか、参加者の皆さんと一緒に考えていきます。
 
このワークショップは英語で行われます。

 
タイトル:  ユング心理学で夢探検
       (Exploring your dreams from a Jungian perspective)

日時:   11月23日(日)午前11:30~12:30

場所:   Yuri's Village
        Third Floor, 663 Greenwood Ave, Toronto, ON, M4J 4B3

料金:   無料
 
詳細については、こちらのウェブサイトをご参照ください。
 
 
 

Thursday, 14 August 2014

9月25日(木)映画ワークショップのお知らせ

Méeの映画ワークショップにいらっしゃいませんか?

今回のワークショップでは、オムニバス形式の映画、「ニューヨーク、アイラブユー」(2009年公開)から一話を取り、心理学的な視点から考えていきます。
取り上げる一話については、ワークショップの冒頭にて鑑賞します。
何気ない日常生活の中に表れる心のプロセスを、一緒にたどってみませんか?

このワークショップは英語で行われます。
 
 
タイトル:   ユング心理学と映画の夕べ
                (Movie Night with Jungian Psychology)
 
日時:       2014年9月25日(木)午後6:00~7:30
 
場所:       Yuri's Village
                Third Floor, 663 Greenwood Avenue, Toronto, ON, M4J 4B3
 
料金:       $15
                 
 
詳細情報およびお問い合わせについては、こちらをご覧ください。
 

Friday, 25 July 2014

「っぽい」生活

真面目な人ほど、こうしなくっちゃ、ああしなくっちゃ、と考えて、一体自分はどうしたいのかとか、どう思っているのか、ということが後回しになったり、忘れてしまったりするのではないでしょうか。あまり「~しなくちゃ」ということにこだわると、自分の気持ちがわからなくなってしまうこともあるでしょう。

もちろん、時には有無を言わせず何かをしなければならないことがありますが、そうやって乗り切ったからと言って、自分の気持ちが消えてなくなるわけではないのです。
では、どうやって自分の気持ちを大事にすればいいのでしょうか。
今回はピーター・レイノルズの絵本、「っぽい」をご紹介しつつ、考えてみたいと思います。

 
 
レイモンは絵を描くのが大好きな男の子です。
ある日、お兄ちゃんがレイモンの絵を見て笑いました。レイモンは傷つき、「ちゃんとした」絵を描こうと必死になりますが、どうしてもうまくいきません。とうとう、レイモンは絵を描くのを諦めようとしました。
ところがレイモンは、妹がレイモンがだめだと思って捨てた絵を集めていることを知ります。妹が、レイモンの絵は、描かれたものそのものではなくて、「それっぽい」から好きなのだ、というのを聞いて、レイモンははっとします。
レイモンはまた絵を描くことにしますが、それからは「っぽい」表現をすることを楽しむようになるのです。レイモンは、何かを見て描くだけでなく、「気持ちっぽい」ものを描いたり、「詩っぽい」ものを書くことだってできるのだと気付きます。あまりに素敵で、とても「っぽい」絵や「っぽい」詩では表現しきれない体験をした時は、レイモンはその体験を無理に表現するのはやめて、その体験に身を任せ、味わうことにしました。
レイモンは、それからも「っぽい」ものを大事に過ごしました。


お兄ちゃんがレイモンの絵を笑った時、お兄ちゃんはレイモンの絵の何が悪いのか、特に何も言いません。でも、レイモンは傷つきますし、お兄ちゃんの嘲笑が忘れられません。レイモンがこんなにお兄ちゃんの態度に反応したのは、おそらく、レイモンの絵に対する劣等感が刺激されたからでしょう。お兄ちゃんがレイモンの絵を笑った時、レイモンは腹を立てて、悲しかったと同時に、恥ずかしいと思ったのではないでしょうか。レイモンは何とかして「ちゃんとした」絵を描こうと奮闘します。しかしながら、完璧を目指すあまり、レイモンは絵を書くことを楽しむ気持ちを忘れてしまったようです。


何かを判断したり評価したりする際に、ある種の基準が必要になるということはあるでしょう。しかし、忘れてはならないのは、そういった基準というのは、場合によって物差しが変わるもので、決して絶対的で普遍的なものではない、ということです。特に、個人的な事柄に関しては、社会的な基準がうまく当てはまらない、ということは往々にしてあるものです。人はそれぞれ違うので、ある人にとって「正しい」答えが、別の人にとって同じように「正しい」とは限りません。
とはいえ、いわゆる社会で言われる基準というのはとても影響力があって、思わず、それがいつでも、どこでも、誰にとっても「正しい」ものだと思いがちです。その結果、何が自分にとって自然で、何が自分らしいのか、わからなくなってしまうことが多いのではないでしょうか。

レイモンは「ちゃんとした」絵を描こうとするあまり、純粋で素直な、絵を描く楽しみを忘れ、ついには「ちゃんとした」絵が描けないことに絶望して、絵を描くのを止めようとします。あれほど好きだった絵が、「ちゃんとした」絵にこだわればこだわるほど、どんどんレイモンから遠ざかってしまっているのです。

しかし、レイモンの妹がレイモンの絵は「っぽい」と言った時、レイモンの世界は大きく変わります。この「っぽい」という見方は、レイモンの人生を変えてしまうわけですが、それにしても、一体、何が変わったのでしょうか。

レイモンは自分にとっての「ちゃんとした」絵とは、他の人にとっての「ちゃんとした」絵とは違うのだ、と気付いたのではないでしょうか。そして、そう気付いたことで、レイモンの絵に対する姿勢は変わります。レイモンは見たものだけでなく、感じたことも絵に表現できることに気付きます。また、絵以外にも、いろいろな表現の方法があることを発見するのです。さらに、素直に自分が体験していることを大事にすることができるようになって、レイモンは、それを何らかの方法で表現してもいいし、無理して表現しなくてもいい、ということにも気づきます。
つまり、レイモンは外の世界で起こっていることと、自分の内面で感じていることの両方を、大切にできるようになったといえるでしょう。こういったレイモンの新しい姿勢が、「っぽい」という言葉に集約されているのです。
 
「っぽい」姿勢は、何かを強いてはっきりさせることがないので、そこには遊びの余地が生まれます。そして、「っぽい」姿勢を持つことで、自分の気持ちや意識の流れに対しても、そのまま耳を傾けることができるようになるのです。つまり、これは自分に正直になることにも通じます。私たちの行動や気持ちは、白や黒といった明確なものではなくて、むしろ、どこか曖昧で白と黒の混ざったものだからです。また、「っぽい」姿勢は、私たちが陥りがちな「~すべき」「~しなければならない」の罠にとらわれた時、そこから抜け出すのを助けてくれるのです。
 
「っぽい」姿勢を得て、レイモンは自分の見たものや感じたものをより自由に表現できるようになります。そして、レイモンは自分が何かを「する」ばかりでなく、何も「せず」に、そこにただあるものや、そこにただいることを、素直に楽しむことができるようになったのです。
 
レイモンのお話はとても心に響くものだと思います。たとえ、それが他の人の「正しい」答えとは違っても、自分にとって真実で意味のあることをどう生きるか。レイモンが悩んで、自分なりの答えを見つけたことは、私たちが、どうやって自分に正直で、バランスのとれた、「っぽい」生活を見出すかということに対して、一つの方向性を与えてくれるのではないでしょうか。

 


 


 

Saturday, 7 June 2014

6月15日(日)映画セミナーのお知らせ

Méeの映画セミナーへいらっしゃいませんか?

トロント日本映画祭となでしこデーのタイアップイベントとして、映画「陽だまりの彼女」(主演:松本潤、上野樹里)についてのセミナーを行います。
ユング心理学と夢分析の視点から、この映画の物語をわかりやすく読み解き、更に一般的な夢や心のありようについても考えていきます。
セミナーは日本語で行われます。

タイトル: 「陽だまりの彼女」に見る夢 ―心理学的視点から考える物語―

日時: 2014年6月15日(日)4時半~
場所: カナダ日系文化会館(JCCC)
     6 Garamond Court, Toronto, ON, M3C 1Z5

参加費: 無料
       * トロント日本映画祭の「陽だまりの彼女」の映画チケット保持者に限る
         (「陽だまりの彼女」は同日2時からJCCCにて放映されます)
         要予約 (人数制限あり)

トロント日本映画祭およびセミナーの予約に関するお問い合わせは、
416-441-2345 (JCCC受付)まで。


*当セミナーについて、2014年5月15日のe-Nikkaの記事で紹介されました。
http://www.e-nikka.ca/Contents/140515/communitynewsPh_01.php